伝統行事のいろいろ

月見酒とは - 意味、伝統と楽しみ方

Kollama Yujiro
投稿者 Kollama Yujiro. 更新された: 16 1月 2017
月見酒とは - 意味、伝統と楽しみ方

月見酒(つきみざけ)という言葉を耳にしたことはあるのではないでしょうか。

耳にしたことがあるのなら、きっと季節は「秋」ではないかと思います。

呼んで字の如し、「月を見ながら楽しみお酒」を月見酒といいます。

月を見ながら楽しみイベントといえば「お月見」です。

お月見の時期(秋ごろ)月を目でならが宴を繰り広げていた時代もあり、今も「お月見」の一環として慣例的に残っています。

こちらもオススメ: 目的別のお賽銭の相場

目次

  1. お月見
  2. 9月
  3. 花見酒とは、春にする宴
  4. 五節句酒

お月見

最近では、「お月見」という言葉だけが残り、イベントを各家庭で行うことは減ったように思えます。

幼少期は、ススキにお団子を床の間に飾り家族で食事をしていました。

それも私たちが成長するとともに規模は縮小され、今ではお団子を飾るのみになってしまいました。

日本の伝統的な行事をすることなく、過ごすことに違和感を覚えなくなってきていることに危機感をおぼえました。

伝統と慣例の色濃く残る日本の中で薄れ行く伝統もあるということを再認識することが出来ました。

9月

さて、月見酒とは秋を特に9月を指し、風流な日本のお酒の飲み方の一つでもあります。

春になれば、花見酒(春の桜や梅をめでながら飲むお酒)、秋になれば月見酒、冬になれば雪見酒と季節を現すお酒の飲み方や場のことを指しています。

これも四季のある国だからこそ生まれた文化であるといえます。

日本人の多くは、月見酒と聞けば「冬の温泉に、雪を見ながら浸かり日本酒でしっぽり」とイメージし、冬の景色や醍醐味でルことを理解することが出来ます。

花見酒とは、春にする宴

月見酒とは、秋にする宴と言葉の本来の意味や伝統ではなくそのときの行事とともに覚えていくものです。

誰に教わったわけでもなく、生活の中から風習から感じそういうものであると理解していくのです。

春になれば、宴で花の和歌を読み、秋になれば宴で紅葉や月の和歌を詠むこういった風習が言葉として残っている素晴らしい言葉の一つに「月見酒」といいます。

四季で言えば夏が抜けていると感じませんでしたか。

夏には、地域ごとに様々あり、「花火見」という方もいらっしゃれば「夕涼み」とおっしゃる方もいるでしょう。

共通点は、日の暮れた時間帯で気温が下がり過ごしやすくなる時間帯を指すところです。

私は、「夕涼みしたいね~」と夏には使いますので、「夕涼み派」です。

ビアガーデンに夕涼みに行こう=飲みにいこうであると分かるものです。

五節句酒

風流な飲み方として「五節句酒」というのみ方があります。

月見酒もこの五節句酒の9月(秋)に当てはまります。

花見酒も4月、満開の桜を見ながら酌み交わすお酒の事です。

1月にお屠蘇を頂きませんか?1月のお酒を屠蘇酒(とそしゅ)と言います。屠蘇酒という言葉は、耳慣れしないものですが「お屠蘇」と聞けばわかる方もいるでしょう。無病息災を願い飲むお酒です。

2月は「梅花酒」(ばいかしゅ)梅酒と聞けばわかるかもしれませんね。現在は、梅が入っていますが、清酒に花びらを付けたものを梅花酒といいました。

3月「桃の節句」があります。桃の節句というだけあり、桃花酒(とうかしゅ)と言います。3月3日に桃花を杯に入れることからののも節句がおこったといわれており、一重の桃花を清酒に浸すお酒です。病を除き、顔色を潤すとされているお酒です。

4月は、花見酒(はなみざけ)

5月は、菖蒲湯聞けばわかるように「菖蒲酒」(しょうぶさけ)

6月は、岩魚が解禁されますね。岩魚酒(いわなしゅ)

7月は、青々とした竹が人の目を引き付ける季節です。京都の竹は綺麗ですよね。金閣寺の竹の道がお気に入りです。竹管の酒(ちくかんのさけ)

8月、土用の丑の日がありますね。つまり。鰻酒(うなぎざけ)です。

9月、「月見酒」(つきみざけ)盃の中に映す月を愛でながら月を飲み干すという一興が好まれています。

10月、菊まつりの時期ですね。菊花酒(きくかしゅ)食用の菊を清酒に浮かべた花酒です。

11月 花梨がスーパーに出回る時期ですね。「花梨酒」(かりんしゅ)

12月 鰭酒(ひれざけ)ギフトとしても人気のお酒で、現在でも忘年会シーズン欠かせないものです。

このように月ごとにお酒の楽しみ方がありました。

どれも名前ばかりでなく、飲み方や浸したものを指し季節を感じることのできるお酒です。

四季のある美しい日本の風情あるお酒の楽しみ方です。

この中にもあるように、9月の月見酒は、十五夜に合わせますが澄んだ空に浮かぶ美しい月を自分の盃に写しそれに写る月を一緒に飲み干すというとても風情のある粋な飲み方です。

月見酒とは - 意味、伝統と楽しみ方と関連した記事をチェックしたい場合は、行事のジャンルから探すことができます。

の記事にコメントを書く

あなたは記事をどう思いましたか?
月見酒とは - 意味、伝統と楽しみ方